「THE TERROIR」という名前に込めたのは、私たちが追求し表現するテロワールのあり方は唯一無二であるという強い意志です。各地の土壌、水、空気、そして歴史、文化、人。偶然や必然といったさまざまな条件が重なり合って生まれるテロワールを、藍の色と揺らぎを通して可視化するブランドでありたいと考えています。
私たちがこのブランドを通して社会に届けたいものは、3つの「色をつくる」プロセスの中に宿っています。
1. 土から色をつくる ——「私たちの色」と言い切るための覚悟
現代の効率化された社会において、私たちはあえて最も手間の掛かる道を選びました。
・藍の栽培から、染料となる蒅(すくも)づくり、そして染色までを一貫生産で行っています。
・日本に古くから伝わる伝統的な技法「天然灰汁発酵建て」による藍染めを徹底しています。
・胸を張って「自信をもってわたしたちの色である」と言い切るために、土づくりから日々手をかけています。
・すべての工程に自らの手をかけることで、ブランドの物理的な土台を築き、絶対的な品質と責任を担保しています。
2. 風土から色をつくる —— その土地の「らしさ(Identity)」を輪郭づける
私たちが向き合っているのは、藍という植物だけではありません。
・土地にはそれぞれ、気候や文化、人の営みが重なり合って育まれた、固有の個性が存在します。
・私たちはその風土を読み解き、失われつつある「らしさ」や受け継がれてきた文化に意識を向けます。
・私たちの藍色で時間を重ねることで、その土地ならではの色をかたちにしていきます。
単にモノを染めるのではなく、その背景にある「Identity(らしさ)」を表出し、可視化することが私たちの目指す表現です。
3. かたちへ色をつくる —— 色即是空、揺らぎ続ける価値
「色は即ちこれ空、空は即ちこれ色なり」。すべての物質は因と縁の集合体であり、実体はなく常に変化し続けています。
・自然、歴史、人など、さまざまな営みの重なりから「色(しき)」という現象は生まれ、日々揺らいでいます。
・私たちは藍染めで現れる色と感覚の揺らぎをすくい上げ、日常の中で息づく「かたち」へと育てていきます。
・プロダクトは使うことで完成し、変化し続ける時間のなかで新たな価値をつくり出していきます。
私たちが社会へ届けるもの
私たちがTHE TERROIRを通して社会に届けるのは、あらゆる素材、建築や空間、アートとの連携など、多様な文脈に「藍」を差し込んでいきます。色のなかったものに確かな色を与え、日常の生活のなかに本質的な「色」が息づく社会を実装していくこと。
私たちのつくる藍色が、それぞれの土地の色を形づくり、揺らぎ変化し続ける価値を色とします。